タンザニアでマラリアに感染したら

マラリアについて

マラリアはハマダラカ属の蚊が媒介するマラリア原虫によって引き起こされる感染症です。

ハマダラカは日本にはおらず、羽にまだらの模様があることとお尻を上げてとまる姿勢が特徴的です。

パッと見たときに茶色いというより全体的に黒いという色合いをしています。

世界保健機関の報告によると、2015年には2億1,400万人が感染し、43万8,000人が死亡したと推定されています。

犠牲者の8割は5歳未満の子供です。

アフリカでは約1分に1人の子供がマラリアによって命を落としています。

しかし、しっかり薬を飲めば必ず治る病気です。

 

 

マラリアの種類

  • 熱帯熱マラリア
  • 三日熱マラリア
  • 四日熱マラリア
  • 卵型マラリア

 

 

タンザニアのマラリア事情

タンザニアではマラリアは日本で言う風邪のような感じ受け止められています。

とんどの人が1年に1度はマラリアにかかっていると思います。

多い人は毎月のようにかかっています。

一般に地元の人たちの間で怖い病気であるというとらえ方をされていません。

「マラリアになって、昨日から薬を飲んでいるよ」とだるそうにしながらも仕事や家事をいつも通り行っている人の姿をよく見かけます。

やはり発展途上国では公衆衛生を徹底できず、そのようにマラリア感染者が簡単に外に出歩いてしまうので感染が広がっているのも事実だと思います。

 

危険な落とし穴

なぜ特効薬があるのに命を落とす人が多いのでしょうか?

現地で分かった3つの理由!

理由1:油断

初期症状がかるい風邪の症状にとてもよく似ているため油断してしまうのです。

私自身もそうでした。

初期症状は発熱、頭痛、悪寒、のどの痛み、間接痛、筋肉痛などです。

ところが、熱帯熱マラリアの場合は24時間以内に治療しなくては、重症化し、しばしば死に至るのです。

 

理由2:偽物の薬が存在している

残念なことにスワヒリ語でfeki(フェーキ)偽物の薬が薬局で売られている場合があります。信頼できる薬局、薬の種類を知っている必要があります。

 

理由3:貧しさ

現在のタンザニアではまれなこととして、マラリアと診断されても薬を買うお金をすぐに工面できなかったり、重症化した子供を入院させられない人もまだいるのです。

 

検査方法

マラリア原虫は指の先端に集まりやすい性質を持っているので、病院に行くと指の先端に針を指して、少量の血液を採取します。

プレパレートに血液を薄く伸ばして医師が顕微鏡で確認する方法と試験キットに血液を付ける方法の2つがあります。

どのくらいのステージかを教えてくれます。

 

 

【私の事例】

症状には個人差があると思いますが、少しのどが痛く、体が少し重いという症状を感じてから9時間後、36.8℃の微熱が出ている状態で病院に行きました。

検査結果は第4ステージと診断されました。

原虫は大量ではありませんが、「やや多め」という診断結果です。

 

 

 

検査費用

検査は2000シリング(100円)です。

私がお世話になった病院では、特にパスポートやビザの提示を求められることはありませんでした。

 

 

薬の種類と値段

これまで服用して日本人の私の体に効いた実績のある薬は以下の3つです。

いずれも4000シリング~5000シリング(200円~250円)程度です。

 

 

下の薬は現地の友人がこの記事の作成中にマラリアにかかって服用していた薬です。きちんと彼は完治していました。

 

 

薬の飲み方

絶対守るべき2つのポイント

  • 決められた時間にきっちり飲むこと
  • 最後まで飲み切ること

 

基本的にマラリアの薬の飲み方は同じだと思うのですが、箱を見ると飲み方が書いてありますのでそれに従ってください。

マラリアの薬の特徴は飲む時間が決められていることです。

この箱の場合、大人であれば次のように飲みます。

1,  最初に4タブレット
2,  そこから8時間後に4タブレット
3,  そこから12時間後に4タブレット
4,  そこから12時間後に4タブレット
5,  そこから12時間後に4タブレット
6,  そこから12時間後に4タブレット

の計6回です。

 

具体的な例で記した方が分かりやすいと思います。

例えば12月15日14:00に薬を飲み始める場合について書いてみます。

12/15 14:00   4タブレット (スタート)
12/15 22:00 4タブレット (8時間後)
12/16 10:00 4タブレット (12時間後)
12/16 22:00 4タブレット (12時間後)
12/17 10:00 4タブレット (12時間後)
12/17 22:00 4タブレット (12時間後)

飲み始める時間を間違えると、真夜中に起きて飲まなくてはいけなくなってしまうので気を付けてください。

夜ぐっすり眠って早く回復するためにも時間の計算は慎重に行ってください。

12時か13時に飲み始めることがお勧めです。

 

こんな感じで薬局の人が飲む時間を袋に書いてくれると思います。
左がスワヒリ語で書いてくれたもので、右がわたしが翻訳したものです。

この指示によると

1/28  22:00 (スタート)
1/29  6:00    (8時間後)
1/29  18:00    (12時間後)
1/30  6:00  (12時間後)
1/30  18:00    (12時間後)
1/31  6:00      (12時間後)

旅行者には一般の時間(a.m/p.m)で書いてくれると思いますが、もしスワヒリ語で書かれた場合タンザニアの時計の読み方が違うことを覚えておく必要があります。

タンザニアでは朝6時に一日がスタートしますので
朝の7時は朝の1時と言います。
夕方の7時は夕方の1時と言います。
タンザニア時間に6時間足すと一般的に使っている時間になります。

曖昧に聞かずに、はっきり分かるまで何度も何度も聞き返してください。タンザニアの人は親切なので理解できるまで何回でも辛抱強く教えてくれます。

 

一緒に飲む薬

マラリアの薬は痛め止めと一緒に飲むのが一般的です。

薬局ではMEDOMOLやPANADOLという名前の薬を一緒に処方してくれると思ます。

日本のバファリンのような薬です。

マラリアの薬によって引き起こされる副作用を軽減してくれます。

薬局の人が指示してくれますが、これらの痛み止めは大人であれば1回に2錠づつ飲みます。

また、マラリアの薬は牛乳で飲むようにと勧められますので、近くのお店で牛乳も購入するといいと思います。

 

 

予防対策

  • 夜間の外出を控える
  • 屋内でも長袖長ズボンを着用
  • 寝るときは破れていない蚊帳を使用
  • 虫よけを使う

 

 

注意すること

100%感染を防ぐ方法はありませんので、体調がいつもと違ったらすぐに病院に行きましょ

大使館に聞けば、最寄りの信頼できる病院を教えてくれます。

決して自分の感覚で見極めようとしてはいけません。

発展途上国の病院に行くのは怖いというイメージがあると思いますが、絶対病院に行かなくては行けません。

 

 

帰国する前に

マラリアには潜伏期間が数週間あるものもありますので、帰国する前に検査キットとマラリアの薬を買って日本に持ち帰ることをお勧めします。

マラリアという病気は日本において馴染みのない病気ですので、帰国後最寄りの病院では対処できません。

遠くの渡航外来がある大きな病院まで行かなくては行けなかったり、まれなこととしてたらいまわしにされることがありますので注意が必要です。

 

 

 

 

 

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